2009年5月24日日曜日

新型インフルエンザ


 新型インフルエンザで医療の現場に少し混乱が見られるようです。発熱した時、発熱相談センターに電話をしたが全然つながらないので、診てもらえないかといった電話がかかってきます。

 最近の状勢では海外にいったことがないからといって必ずしも新型インフルエンザではないとはいえないのですが、感染者が複数に出た特定の高校生と接触があるものや周りに感染者がいるのが判っている人以外は受け入れざるを得ない現況です。ただ道を歩いていても、買い物をしていても感染を受ける可能性はあるので、そのうち本物の新型インフルエンザ患者が受診することが起こりえます。

 大阪、兵庫に新型インフルエンザが蔓延している状況に近づいている感じではありますが、今のところ感染者が出れば数日から1週間診療所閉鎖となるのかもしれません。今のところマスク、手洗いで対応していますが大きな病院のように患者の動線を一方通行にして発熱者だけを別に診療することも出来ないのが現実です。あちこちの診療所が休診となれば、より大きな混乱となります。今でも大病院の発熱外来はほとんどパンク状態のようです。

 世の中の人が全員免疫を持っていない(年配、特に60歳以上の人は30%程度結合する抗体を持っているとの報道もあるようですが)疾患が流行すると、誰が、何処で、何時感染が起きるやも知れません。
最近の報道を見ると街のドラッグストアーではマスクは売り切れとなり消毒用アルコールまで品薄です。関西の有名温泉観光地も閑古鳥が鳴いているようです。学校閉鎖、保育所閉鎖で子どもを持つ親は交代で仕事を休み、スーパー、販売店、銀行などにも店の営業を縮小せざるを得ない所も出ています。

 これからもいろいろ想像を越えた社会への影響が出てくると思います。あまの小児科が閉鎖になればどうする・・・これからまだ考えなければならない個人的な問題まで山積みです。