2012年9月8日土曜日

9月から不活化ポリオワクチンが定期接種に


 8月末で生ポリオワクチンが定期接種から外れ9月から不活化ポリオワクチンが取って代わることになった。生ワクチンでは弱毒されたワクチンが人の身体を通ることで先祖返りしてウイルスの毒性が復活するにより、便からの2次感染でごく稀に手足の麻痺がでることもあり、不活化ポリオワクチンの登場となった。ただ不活化ポリオワクチンにも副作用が全くないわけではなく他のワクチンと同様、接種後に発熱することもあり、稀にけいれんやショック症状の出る可能性も指摘されている。

 これまでの生ワクチンでは2回接種であったのが、不活化ワクチンでは1期3回と約1年後の1期追加の合計4回皮下接種となる。他にもヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、ロタウイルスワクチン、B型肝炎ワクチンなど最近接種することになったワクチンに加え、DPTワクチン、BCGワクチンと、より接種スケジュールが過密になることも問題点の1つとなっている。

 今のところ不活化ポリオワクチンの4回目の1期追加分は、治験がまだ済んでおらず定期接種としては認可されていない。しかしそう遠くない時期には(平成25年1月頃か)定期接種に組み入れられる予定となっている。
11月以降DPT3種混合ワクチンに不活化ポリオが加わった4種混合が始まるが、接種年齢の人は先延ばしすることなく、出来るものから接種計画を立て速やかに接種することが大切となる。

2012年5月21日月曜日

金環日食


 5月21日朝少しだけ早起きして6時半ごろよりたぶん大阪では私の目の黒いうちには訪れない金環日食を観測しました。

 日食グラスは2週間ほど前に本屋に出かけ入手しました。少し前は種類も多かったようですが3種類だけになっていました。中では一番廉い950円のものを買いました。あとは天気の良いことを願い万全の準備としました。1週間前の天気予報では曇りで、なかなか晴れの予報を出してくれないので心配だったのですが、結局は100%の快晴ではなかったですが、雲は少しで80%ぐらいは晴れでした。何とか納得のできる観測となりました。

 カメラの前に日食グラスをかざして最大限望遠にして撮影した写真をアップします。手持ちなので手ぶれして満足とはいえませんが〈自己満足のみ〉見て下さい。

IMG_0750.JPG IMG_0753.JPG

 突然ですがクイズです。日食では三日月状の太陽も見られましたが、月は次のどの状態でしょうか。
①満月
②上弦の月
③新月
ヒントとしては太陽と地球に対する月の位置関係。


2012年2月23日木曜日

インフルエンザが大流行


 今冬のインフルエンザは一昨年の新型インフルエンザで大騒ぎをしたときの罹患人数を上回る大流行となっているようです。

 ここ高槻の日吉台あたりでは1月中旬よりインフルエンザが流行し始めました。

 今冬の流行の特徴は例年ではA型の流行がほぼ終息した2月末からB型流行が2週間ほど見られインフルエンザ流行が終了というパターンでしたが、今シーズンは最初からB型の流行が認められ、あまの小児科では4割ぐらいを占めています。

 A型、B型が流行しているので、A型とB型同時罹患の人が多いのも今までに経験のない特筆すべきことでした。6年程前にインフルエンザ迅速検査でA、Bとも陽性の小児がいました。少し半信半疑の気持がしたのを覚えています。本年はなんと2月3日に1名、2月18日に2名、2月20日に3名と合計6名の同時罹患の4歳から9歳の小児がいました。親御さんはA、B同時罹患で重症化するのではと心配されましたが、特別に重症になる事はないし、治療も変わりはなくノイラミニダーゼ阻害剤(タミフル、リレンザなど)5日間の使用でよいと説明しました。結局症状の推移は単独のものと同じでした。同時に罹れば1回で済み、よかったという考え方もあるかもしれません。

 2月以降B型陽性の人が7割ぐらいになっているので、さすがにぼちぼち終息に向っていると思います。しかしまだ気を弛めることなく、手洗いマスクに加え十分な栄養と運動で体力保持に勉めインフルエンザをはね返す必要な期間がまだ少し続くものと思われます。