2012年2月23日木曜日

インフルエンザが大流行


 今冬のインフルエンザは一昨年の新型インフルエンザで大騒ぎをしたときの罹患人数を上回る大流行となっているようです。

 ここ高槻の日吉台あたりでは1月中旬よりインフルエンザが流行し始めました。

 今冬の流行の特徴は例年ではA型の流行がほぼ終息した2月末からB型流行が2週間ほど見られインフルエンザ流行が終了というパターンでしたが、今シーズンは最初からB型の流行が認められ、あまの小児科では4割ぐらいを占めています。

 A型、B型が流行しているので、A型とB型同時罹患の人が多いのも今までに経験のない特筆すべきことでした。6年程前にインフルエンザ迅速検査でA、Bとも陽性の小児がいました。少し半信半疑の気持がしたのを覚えています。本年はなんと2月3日に1名、2月18日に2名、2月20日に3名と合計6名の同時罹患の4歳から9歳の小児がいました。親御さんはA、B同時罹患で重症化するのではと心配されましたが、特別に重症になる事はないし、治療も変わりはなくノイラミニダーゼ阻害剤(タミフル、リレンザなど)5日間の使用でよいと説明しました。結局症状の推移は単独のものと同じでした。同時に罹れば1回で済み、よかったという考え方もあるかもしれません。

 2月以降B型陽性の人が7割ぐらいになっているので、さすがにぼちぼち終息に向っていると思います。しかしまだ気を弛めることなく、手洗いマスクに加え十分な栄養と運動で体力保持に勉めインフルエンザをはね返す必要な期間がまだ少し続くものと思われます。