2012年9月8日土曜日

9月から不活化ポリオワクチンが定期接種に


 8月末で生ポリオワクチンが定期接種から外れ9月から不活化ポリオワクチンが取って代わることになった。生ワクチンでは弱毒されたワクチンが人の身体を通ることで先祖返りしてウイルスの毒性が復活するにより、便からの2次感染でごく稀に手足の麻痺がでることもあり、不活化ポリオワクチンの登場となった。ただ不活化ポリオワクチンにも副作用が全くないわけではなく他のワクチンと同様、接種後に発熱することもあり、稀にけいれんやショック症状の出る可能性も指摘されている。

 これまでの生ワクチンでは2回接種であったのが、不活化ワクチンでは1期3回と約1年後の1期追加の合計4回皮下接種となる。他にもヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、ロタウイルスワクチン、B型肝炎ワクチンなど最近接種することになったワクチンに加え、DPTワクチン、BCGワクチンと、より接種スケジュールが過密になることも問題点の1つとなっている。

 今のところ不活化ポリオワクチンの4回目の1期追加分は、治験がまだ済んでおらず定期接種としては認可されていない。しかしそう遠くない時期には(平成25年1月頃か)定期接種に組み入れられる予定となっている。
11月以降DPT3種混合ワクチンに不活化ポリオが加わった4種混合が始まるが、接種年齢の人は先延ばしすることなく、出来るものから接種計画を立て速やかに接種することが大切となる。

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