2013年1月13日日曜日

『アンコール・ワット遺跡~~~初めての海外旅行』


1月3日から6日までの4日間カンボジアのアンコール・ワット、アンコール・トムなどの遺跡めぐりのツアーに出かけました。

 1日目の夕にアンコール遺跡群のあるシェリムアップに着き、ホテルに入った後、夜店ナイトマーケットの1つに出かけました。

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カンボジアの通貨はリエルで1$が4000リエルでした。ただシェリムアップは観光地のためどこでも米ドルが通用しました。米ドルのお釣りはリエルでした。やや戸惑いましたが1000リエルが25円ぐらい、1$が100円ぐらいと考えて換算するとおおむね間違いなかったです。

 物価は全体的に安く食品や絹織物などは日本の価格の半分以下でした。ツアーの女性ガイドにアクセサリー、宝石類も安いですが石はほぼ擬物なので注意が必要と釘を刺されました。

 最初の店でT-シャツに目を留めると「7ドル」もう一枚に目を移すと「7ドル」、そんなものかと店を離れかけると背中に「3ドル」と大声。振り向かず移動。一廻りザット見た後、デイバッグとT-シャツ数点を購入。確かに少し粘ると価格は下がるようでした。

 行きはツゥクツゥクなる馬車の馬の代わりがオートバイの乗り物で移動。おおむね市内は舗装されていますが穴ぼこも多く乗り心地は決して良いとは言い難いですが、初めての経験で新鮮味もあり満足しました。帰りはブラブラ周囲の屋台を横目に見ながらホテルに帰着。シェリムアップは人口90万人の大都会ですが道路の信号は5つだけとのこと。中心部から少し離れた田舎では高床式の建物に住み電気も通っていません。田舎で電気をつけるにはオートバイのバッテリーで発電して明かりを灯すようです。普通は暗くなると眠り、日の出前には起きる生活のようです。

 治安は割合良い感じで、泊まったホテルは観光地シェリムアップで数本の指に入る立派なもので日本人のスタッフ1名、フロントの人間も片言の日本語はしゃべれるようでした。客の40%は日本人と日本人に人気のホテルとのことでガイドブックによると日本人料理人の居る日本食レストランもあるとのことでした。ほかに中国人向き、韓国人向き、欧米人向きのホテルもあるようです。

 以前は観光客は日本人が一番多かったようですが、現在は1位中国人、以下韓国人、ベトナム人、4位に日本人とのことでした。

 2日目は早朝からアンコール・ワットの日の出の見学に出かけました。西側から見ると、6時40分にアンコール・ワットの塔の南側にご来光を目にしました。

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 朝食後アンコール・ワットの中の観光です。

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第一回廊、第二回廊で砂岩に浮き彫られた彫刻を見た後、第三回廊、中央塔にも登りました。石の階段は狭く急で登れないので、その上に手すり付きの木の階段を付けたところを一人ずつゆっくりと上るという有様でした。その上遺跡にかかる重量の制限も有り、当然長蛇の列となりました。欧米系の人も多く英語、フランス語、ドイツ語、??語も聞こえてきます。もちろん大声の中国語も飛び交っています。欧米人は礼儀正しく少し身体が触れるとソーリー。列も行儀よく並んでいました。中国人は1人並んでいるところに何人もが大声で流入。

 夕方はアンコール・ワットからの夕日の観賞でした。日の入り前にポイントに入り待つ事になりました。20分ほど周りをウロウロするとガイドが近くのナツメの実を採り食べさせてくれました。2cmほどの実を恐る恐る囓ると柔らかめのリンゴのようで甘酸っぱく1cmほどの種が入っていました。近くにいた男性ガイドが地面を指差し、来いというので行ってみるとなんと皆が歩いている通路のすぐ傍1mの草の上に真っ黒のサソリがいました。

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じっとしているので生きていないのかと思いまわりの地面を足でポンポン。すばやく90度ほど方向を変えハサミを持ち上げ、おしりの毒針をかかげ威嚇。慌てて後ずさりしました。

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跳びかかる様子はないのでじっくり観察。動物、虫、植物好きの私にとっては今回の旅行の収穫の最上級の1つとなりました。ほかにもアサギマダラや見たことのないきれいな珍しい蝶もあちこちでフワフワ花に戯れているようでした。

 3日目はアンコール・トムや他の遺跡見学です。それぞれに特徴があり丁寧な説明があるのですが、なかなか違いが頭に入らず石の彫刻の迫力、繊細さに加え先人の努力に感心するだけとなってしまいました。壁の四方に2mもの観世音菩薩の顔が彫られたものの林立するところや大きな石の壁に細かいきれいな彫刻の浮き彫りなどあきることのない遺跡見学でしたが、まだ十分に修復されていない石を上り下りしながらの見学でさながら山登り気分でもありました。

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 昼間は30度近くにもなりますが乾季だったこともあり割合さらっとしてすごし易く、汗をかいても軽微でした。

 ツアーの女性ガイドは田舎からシェリムアップに出てきて2年間日本語学校で勉強してガイドの試験を受け、日本の旅行会社の試験を受け合格して仕事ができるとのことでした。母国語のクメール語は英語の文法と同じだが、日本語は文法が異なるのに加え字も4種類あるので難しいとのことでした。4種類?と聞き直すと「ひらがな、かたかな、漢字の訓読み、漢字の音読み」とのことでした。ガイドは一日の仕事の時間が長くハードなので女性のガイドは少なく女性はホテルなどに勤めるものが多いとのことでした。

 カンボジアは珍しくパスポートだけでなくビザも必要な国で、飛行機も直行便はなくベトナムもしくタイなど経由で少し旅行前に手間がかかりますが時差は2時間と身体への負担は少ないものでした。今回は始めての海外旅行で、私の海の外の旅行といえば日本に返還されて2年後の一般人がようやく旅行できるようになった最初の昭和47年4月に行った片道44時間もかかる船旅の小笠原です。小笠原8日間、東京2日間、船4日間の旅で14日間と長旅でしたが東京都小笠原村でそのときはもうすでに外国ではありませんでした。

 1月6日午前6時に関西空港に着き4日間といっても実質2日間の短い旅でした。大満足というほどではなかったですが中程度には楽しめた旅でした。

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